核兵器の廃絶をめざす日本法律家協会
 
 
 
 
  意見 >>> 国際反核法律家協会(IALANA)に関する文書

核の分岐点:大惨事を回避すべく緊急行動の必要性

2018年6月19日
国際反核法律家協会(IALANA)

まず、核戦争のリスクが高まっていた中での米朝会談を評価する。

1)アメリカのNPRとロシアのプーチン発言に代表される米ロの核軍備競争への危惧し以下の提案
・核兵器は人道法などに合致しないという認識のもと核兵器の不使用政策
・NPT6条、ICJ意見の履行

2)キューバ危機以来核戦争の危険が最も高まっていた中で
米朝会談を経て朝鮮半島の 非核化へ前進したことを歓迎する。
板門店宣言の不可侵協定や韓国の役割を評価する。

3)アメリカによるイラン合意破棄への懸念
2231号決議とJCPOAの法的地位についてICJ勧告的意見を求めることを提案

4)核兵器の存在は印パ、米中関係においても耐え難い危険であり、誤発射の危険は世界共通。

以上を踏まえ、IALANA支部、市民活動家に以下の提案をする:
・(自国の)政府に米ロの新核軍備競争を非難し、そのための国連総会・第一委員会決議を支持することを求める
・イラン、イギリス、フランス、ロシア、中国、ドイツ、EUによる安保理決議2231とJCPOA(イラン関係)の完全履行の継続を支持する
・政府に2231号決議とJ CPOAに関するアメリカの行動を非難し、そのための国連総会・第一委員会決議を支持することを求める
・政府に2231号決議とJCPOAの法的地位の評価(所見)を求める
・政府に上記のICJ勧告的意見を求めることを提案する
・米朝の危機的こう着状態を終わらせるべく韓国と北朝鮮の劇的変化を評価し、全当事者に生産的に交渉を行うことを求める
・政府に核兵器禁止条約の署名及び批准を求める

以上
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